よのなかの歩き方■2002年 10月 29日 (火)■*** *** *** 懐かしい人とは誰のことだろう。 それは、私のカケラを一杯もってくれている人。 自分自身が懐かしいと感じるのは、 そんな、置き去りにしてきた自分自身のカケラなのかもしれない。 *** *** *** 「愛情」というのは、働きかけのことだと思う。 自分の持っているエネルギーを相手に及ぼしてゆく行為だ。 人間を愛するというのは、 自分のエネルギーを他の人間に向けて影響を及ぼしてゆくこと。 自然を愛するというのは、 身近な木や花や動物に対して、自分のエネルギーを注いでゆくこと。 仕事を愛するというのは、 仕事の一つひとつに対して、自分のエネルギーを加えてゆくこと。 だから、愛することにはエネルギーがいる。 エネルギーの生産工場が自分の中にしかないと考えると、 一方的な提供はずいぶん疲れる行為だ。 おそらくそのエネルギーは、同じように他の人間や自然や動物や、 あるいは仕事そのものからもらい受けるものでもある。 そのような循環系と考えた方がよさそうだ。 *** *** *** (著:藤原和博 [よのなか]の歩き方3 味方をふやす技術)より すごいタイトルの本ですが、中身はとても読みやすくて、 いい文章がたくさん載っていました。 |